2人で廊下を微妙な距離を開けてあるく。


「ミナミー!」


友達は多いから校内を歩けば誰かに声をかけられる。


名前を呼ばれるたびに、ミナミちゃんもピクッと体が動くけど、歩みは止めない。


「呼び出しだから、またあとで〜」と言いながらミナミちゃんの後を追う。


「話してれば?あたし1人で行くし。」ミナミちゃんはそっけなく言う。


「重いもの渡されたらミナミちゃん困るでしょ?俺男の子だから〜、」


「あんた鈍臭いもん。一人のほうが早く終わるって。」


つ、つれない。