ラブ☆バカリズム



 うわ、背高ーい。先生の顔は見上げないと見えないほど。160センチあるあたしでこうだと、先生は180センチくらいあるのかな。

 そんな事を考えてると先生は、あたしの目の前でいきなりしゃがみ込んだ。


「怪我してんじゃんか」


 あ、そういえば。体育で怪我してここに来たのをスッカリ忘れていた。


「そこ座れ」


 そう言って先生は保健室のベットを指した。絆創膏を貼ってくれようとしてんのかな。別にたいした事ないのに、まぁ、その為に来たんだけど。絆創膏も見つかったし、自分でやって早く帰っちゃおう。


「絆創膏いただければ、自分でやりますから」

「ダーメ。ちゃんと消毒したりしねェと、意味なくなっちまうの」


 笑顔でそう言われ、言い返す事も出来ずに、先生に促されるままにベットに座った。


「うわ、フカフカー」


 ベットは凄いフカフカしてて、自分の体重でベットは軽く沈んでいく。こんなとこでずっと寝てたいなァ。


「よし、これで大丈夫」


 そう聞こえて膝を見てみると、いつの間にか絆創膏を貼られていた。


「ありがとうごさいます」


 あたしは頭を少し下げた。 よし、体育に戻ろう。と、ベットから下りようとした時、いきなり先生はあたしの頭に手を置いて、平でグシャグシャと掻き混ぜた。