「俺の親父がそれなんだよ。だから、子供の頃から俺もそうなるんだって、何となく思ってた。得意っていうより、家に歴史の本が山ほどあって、毎日そればっか見てただけだ」 「そうかぁ。いいなっ! 頑張れ樹っ! お前ならなれるっ!」 声大きいって……。 しかもガッツポーズはいらないから。 「ああ、まあ頑張るわ」 曖昧に返事をしているのに、それでもとてもかっこよく見える樹先輩。 教師かぁ。 いいなぁ、私も樹先輩の生徒になりたい。 「俺は、プログラマーになりたいんですよ」 「なんだそれ?」