青春の風

 
どうして絶妙なタイミングで振り返ったりするの?



振り返って私と奈美ちゃんに声を掛けてくれる樹先輩。



「はい……」



そう言うしかないしっ!



しかも、もう少し頑張ろうとか思ってしまうのはどうして?



ようは、釣られてるだけなんだけど。



排気ガスをたっぷりと吸い込み、大通りを抜けると川が見えてきた。



もう少しじゃんっ!



ちょっと、奈美ちゃん?



「奈美ちゃん、大丈夫?」



思わず声を掛ける。