青春の風

 
「でも無理は本当に出来ないって……」



図書室の間借りスペースに沈黙が降りる。



そこにはいつも椅子に立ち上がり、声を出していた青空先輩の面影。



コピー用紙を繋げた、新生・青春部の文字。



「バーベキューなんかどうでしょう?」



私が口を開くと、皆がいっせいに見る。



「海辺でバーベキューを……、青空先輩、海が好きだって言ってました」



きっと病気のため、泳ぐことができなかったから。



広い海は世界のどこへでも繋がっていると……。



あの笑顔と、行動力できっと世界を旅しかった人。