青春の風

 
「努力なんかしていらねえんだよ。好きになりたいとも別に思わねえよ」



それは本当に冷たい言い方で……。



昨日の青空先輩とは、まったく違う人みたいで。



どうして咲良先輩にはそんなに冷たいのか意味がわからなくて。



ガタッと音がしたので、樹先輩が私の腕を引き本棚に隠れるように身体を隠す。



出てきたのは涙を零す咲良先輩。



図書室を出て行くその姿を見送りながら、どうするべきか考える。



あんな言い方しなくても……。



もし私だったらと考えると、あまりにも悲しくて。



思わず後を追いかけようとする私を、樹先輩が腕を掴み止める。