図書室前で振り返った樹先輩が、不機嫌な声を出す。 「お前知ってるよな? 咲良さんの気持ち」 「……はい」 「昨日、一日咲良さんがどんな思いでいたか、考えてみろ」 そう言われて、樹先輩の言いたいことがわかった。 噂になっていた青空先輩とのデート。 それを聞かされた咲良先輩の気持ち。 きっととても嫌な思いをしていただろう咲良先輩。 「あ……、私……」 「お前がどんなつもりだったか知らねえけど、やっぱそれは違うんじゃねえか?」 そう言われて、本当にその通りだと思った。