「君達の若さ溢れる情熱を、我が青春部は待っておりますっ! 是非、青春部に入って僕と、いや僕達青春部と一緒に青春を謳歌しましょう」



この上なく爽やかな笑顔で、すし詰め状態にうんざりしている新入生を見下ろす。



パラパラと今日一番の拍手の少なさを気にもしていない、その上級生が満足そうに壇上を降りるのをやはり唖然と見ていると隣に立つ友達が呟く。



「なんか、残念な人だね……」



その言葉に無意識に頷く。



背が高く、茶色い髪を揺らし、爽やかな顔で、笑顔を見せた上級生。



その容姿は今日見た上級生の中でも一番だったんじゃない?



それなのに、青春部って……。