昨日

夕方


散歩した

神社で
高くそびえる
ご神木に挨拶した

両手いっぱい広げて迎えてくれた


中学の
ブロック塀から

ふゎ~ と
熱気が…

触ってみたら


昼間のお日様が


残っていた



中学生
男の子達が

校門から出て来た

後ろで

コスモスが
さようなら

してる


彼等は気づいていない


「〇〇くーん、昨日はごめんねー!」

別れ道で
誰かが

友達に叫んでる



密かに微笑む


爽やかな風


古びた
懐かしい

焼き板の壁の家に
出会った



知らない道を
わざと

歩いた


まだまだ
青い八朔に

出会った


隣りに大きな金木犀

まだ少し若い

でも香りは十分


八朔

照れて

身を



固くしていた