I LOVE YOU が言えなくて

まさか、今日に限って、こんなに早く帰ってくるとは、思わなかった!!


私は、突然のお母さんの登場に慌てて


「あ、お帰り。早かったんだね?」

と言った。


でも、深沢は、完璧に

私のお母さんに怯えている。


だって、お母さんは、凄い顔をしていたのだから…。


深沢は、慌てて


「あ、俺…。


俺、帰るわ。


すいません、お邪魔しましたっ。」


と言うと、足早に帰って行った。


私は、閉まったドアに向かって、1人。

「また明日ね、ばいばい。」

と、呟いたのだった。