でも嬉しかったのは、 皆、私を馬鹿にしなかったこと。 離れていかなかった。 側にいてくれたんだ。 マキコもその1人だった。 「やりたいことが見つかったらその時頑張ればいーんだよ。だって陽菜、働いて家に生活費入れて、今めちゃめちゃ頑張ってるじゃん!」 涙が出そうなくらい嬉しかった。 出会って間もない友達に言われた言葉。 私は「普通」からはみ出した人間なんかじゃないって思わせてくれた。 私の親は世間体を気にする人間だったから。