恐怖の感染連鎖

多くの花束や、お供え物がある場所へ立った。

ここで彼女は…。

ぎゅっと目を閉じ、心を静める。

ふと開けると、小さなアルバムが目に映った。

手にとって見ると、生前の彼女とクラスメート達の写真集だった。

最初のうちは楽しそうな彼女の笑顔。

だけど捲るうちに、笑顔が曇っていく。

最後の方では、肩まで伸びていた髪が、ざんばらなショートカットになっていた。

多分…切られたんだろうな。

それでも彼女は笑顔を絶やさなかった。

自分には守護天使がいるから、と…。

最後まで『みぃ』の存在を心の支えにしていたんだろうな。

アタシはアルバムをぎゅっと抱き締める。

その衝撃で、一枚の大きな写真がアルバムから出た。