恐怖の感染連鎖

数週間後、効果は少しずつだが現われていた。

クラスメート達の顔には、少しずつ笑顔が出てきた。

アタシへの扱いも、普通の友達のようになっていった。

そこでふと、彼女が命を絶った場所へ行きたくなった。

本当に言ったことがやられているのか、見てみたくなったのだ。

放課後、1人で屋上へ向かう。

けれど扉は鍵がかかっていた。

扉には張り紙がされていて、『立ち入り禁止』となっているらしい。

けれど、扉のすぐ隣には窓があり、鍵は内側にある。

だから鍵を開ければ、窓から屋上に出れる。

…この造りは意味があるんだろうか?

疑問に感じながらも、花束やお供え物がしてある場所へ向かった。