恐怖の感染連鎖

「しょーがない先生とクラスメートですね」

アタシは深く息を吐くと、ズイッと顔を近づけた。

「なら先生、噂には噂で対応しましょうよ」

「どっどうやって?」

「アタシが今から言うことを、それとなくクラスの1人1人に言ってってください。結構効果あると思いますよ?」

アタシはニッコリ笑って、その方法を伝えた。

『みぃ』というのは、この学校の守り神。

篠原紅海はその守り神を信仰していた。

だけど彼女は自殺をしてしまったことから、守り神は悲しんで暴れている。

この悲しみを鎮める為には、彼女が自ら命を絶った屋上へ行き、お供え物をして、心から成仏を祈れば、いずれは悲しみも癒えるだろう。

「―と伝えてください。いきなりはムリですが、そのうち効果は発揮すると思いますから」

「あっああ」