さて、話を現在に戻そう。 義務教育を終え、進学した彼女は、本から得た知識や、双子を通じて得た処世術と言われるだろう知恵を有効活用し、けして悪くない成績を維持しながら、部活、アルバイト、友人たちとの交流を楽しんでいた。 体も未だ“丈夫”とは言えないながらも、理解してくれる友人たちと出逢い、以前ほど内向的ではなくなった。 今が一番幸せかもしれない、とAは幸せそうに笑っていた。 しかし、そんな日々は脆くも崩れ去ってしまった。