「皆川、お前も描けよ。今からでも特別に出席扱いにしてやるから」 松井は葵のほうを振り向いて言った。 「あらら、寝ちまってる」 ――――やっぱりあいつの娘だけあって手ごわいな―――― 松井は葵の傍らに腰を下ろすと、片方の眉を上げた。