先生の天使

「精神科ですか?」

台所で母はため息まじりに言った。

「もう、私達では限界だわ。」

綾香は遠慮がちに言った。

「実は私も考えてました。睡眠薬くらいはくれるんじゃないかと…」

「そうよね。今の問題は睡眠と食事だわよね」

「はい…」

お皿を洗いながら綾香は不安な疑問をぶつけてみた。

「裕二君は行ってくれるんでしょうか?」


「首に紐つけてでも連れて行かないと駄目だわね」

「そう…ですね…」

2人は大きなため息を同時についた。