先生の天使

「綾香、朝だよ」

長い髪をつんつんされて綾香が目覚める。

横を向くと裕二が覗き込んでいた。

「朝?」

「そうだよ」



はっ!裕二君がちゃんと確かめるつもりだったのに私が寝てどうする!

自分の頭をぽかんと殴る。


「ど…どうした?」

「ううん、何でもない」

裕二はじっと綾香を見る。

「何?」

「その」

綾香の方を指差す。

「セクシーショットは朝から刺激が強いんだけど」

ふと座った自分を見たら上半身が丸見えだ。

「ひゃあ!」

慌てて布団をかぶせる。

「裕二君、服とか取って!」

と布団から手を出す。

「今更恥ずかしがっても全部見てるんだけど」

布団の中で赤面する綾香。


「いいいいいから取って!」


「はいはい」

裕二から受け取った洋服一式を綾香は布団の中で器用に着た。

「よく上手く着れるな~」

とどうでもいいことで裕二は感動した。