先生の天使

「裕二君、私眠いよ。もう寝よ?」

と言ってみた。

「ん。そうだな。真っ暗だし、寝るか」

という答えが返ってきた。


本当に寝ようとしてるのかが分からなかった。

しばらく綾香は裕二が寝るのかドキドキして待っていた。

会話は無かった。


すると寝息が聞こえてきた。


良かった。寝てくれた。

綾香はほっとした。

そしたら綾香に眠気が襲ってきた。
裕二が寝たから安心したんだろうな。と自己分析していたがすぐに夢の中だった。



夜中の3時。

ベッドが動く音で綾香が目覚める。

「…裕二君?」

部屋は真っ暗で何も見えない。

「ごめん、起こした?」




「どうしたの?寝れないの?」

ズバリと聞いてみた。

「うん、寝れない。寝れても起きちゃうし、ここの所1日に3時間くらいしか寝れない。」


「どうして言ってくれないの?こっちきて?」

裕二が綾香のところまで来ると綾香は裕二を抱きしめた。

「こうしてるから…寝てね」

「…うん」

小さな声で裕二が言って綾香を抱きしめた。