裕二の家を出て帰路につく綾香。
すると前方にかをりを見つける。
「かをり…」
と言いかけたらかをりが背中を蹴られ倒れ込む。

「かをりちゃん!?大丈夫?」
と慌てて行くと見た顔がいた。
「裕二君のクラスの…」
「裕ちゃん先生の彼女さん」
「どうしてこんな…」

3人の1人が口を開く。


「丁度いいや」
「へっ?」

「裕ちゃん先生の怪我ってこいつのせいでしょ?」

かをりは下を向いたままだ。

綾香はとまどう。

「裕ちゃん先生は皆の先生なのに私のだとか言って〜前から目障りだったけど、怪我までさせるなんてサイテー」
言いながらかをりを蹴る。

綾香は慌てて言った。

「違うの!!かをりちゃんは悪くないわ。裕二君は私をかばったのよ!」


3人はざわつくが1人が言った。

「彼女さん、何でかばうの?見てた生徒がいるんだよ?」

綾香は絶句する。

「いや…でも…こんなの駄目よ!」

綾香はかをりに覆い被さる。

「かをりちゃんも反省してるもんね?」

かをりは泣き始める。

「うざ〜泣けばすむわけ?裕ちゃん先生死にかけたんだよ?」


綾香は立ち上がって
「とにかく!今日は解散!裕二君だってそんなこと望んでないから!!」


綾香の凄みに3人は帰って行った。

残ったかをりを立たせて
「貴方も。帰りなさい」
「…はい」
素直に帰って行った。