先生の天使

「夢に出るんだ」

「へ?」

「平沢が夢に出るんだ。「裕ちゃん先生こっちおいで」って…」

綾香は驚いたがゆっくり裕二の顔を見て言った。

「それは夢だよ。裕二君。」

「でも…」

「夢なの!!」

綾香の強い口調に裕二は黙ってしまう。

「そういう時は私を思い出して?私裕二君いないと駄目だって知ってるでしょ?」

そう言って軽くキスをした。
裕二は驚いた。

「綾香…」

綾香は赤くなってしまう。

「や~だ~もう、何させるの~」

といつもの綾香に裕二はフッと笑った。

綾香は逃げるように帰る。

「あああ明日また来るからね」

「うん」

裕二は笑顔だった。
綾香は安心して帰宅した。

明日の出来事なんてこの時は想像もしてなかった。