先生の天使

「綾香ちゃんって赤面症?」

「へっ?」

「裕二がね、綾香ちゃんはすぐ赤くなるからからかいがいがあるって笑ってたから」

裕二君め~!!
そんなこと思ってたのか!


握りこぶしを作るが母にはにっこりとそうですか。と言った。


時計を見ると7時だった。

「すいません、私そろそろ…」

母も時計を見た。

「あら、もうこんな時間」

「すいません、会社が終わってからだから余り時間がなくて…」

ペコリと頭をさげた。


「いいのよ。来てくれるだけでも」

母はにっこりと微笑んだ。


「じゃあ、裕二君にも挨拶して帰ります」

「分かったわ」





ドアをノックする。

「裕二君?」

「綾香?」

中から声がする。

「うん。入っていい?」


「…うん」


綾香は部屋に入った。裕二はベッドの上で座っていた。

「そろそろ帰るね」

その言葉に裕二は不満そうだった。

「もう?」

「うん明日も会社あるし」

ベッドに腰掛けた。裕二は綾香を引き寄せ、抱きしめた。

「ゆゆ裕二君?」