先生の天使

家に戻った綾香は裕二が寝れているか心配だった。

電話をしようかとも思ったがもしちゃんと寝れてるんだったら起こしてしまう。

そわそわとしながら床についた。



「う～ん…」

目覚ましで起きたのかと思ったらいつもより３０分早い。


「あれ…？」

寝起きでボーっとしてたのでそれが携帯だって気づくのに時間がかかった。

携帯を見ると裕二からのメールだった。


慌てて内容を見る。




『おはよ。６時間寝れた』

とだけ書いてあった。

それを見た綾香は「うっきゃ～～い！！」と奇声をあげて喜んだ。

『良かったね。』

と返信した。

するとその返しに

『今日から休職する』

と来た。

そっか…と思った。複雑だが今の裕二に先生は無理だから仕方ないと思った。


『ご飯食べてね』

とメールを送り、用意をして会社に向かった。


「へぇ、良かったじゃない」

川口も嬉しそうに言う。

「はい。もう今日はほっとして」

「ほっとしてヘマしないようにね」

「しませんってば」

言いながら二人でお茶を運んだ。