さて、継母がいなくなり、灰かぶりに普通の娘としての暮らしが戻ったかというと、そうではありませんでした

二人の義姉は灰かぶりにふさわしい部屋を与えました

灰かぶりはその部屋を見て絶句し、前の部屋に戻りたいと泣き喚きましたが、二人の義姉はそれを許しませんでした

二人の義姉は、灰かぶりにとって一番嫌な家事だけをまかせ、ほかのことに関しては、業者に全て任せました

灰かぶりはそれを聞いて青ざめ、必死に二人の義姉に慈悲を求めましたが、二人の義姉はそれを聞きませんでした

二人の義姉は灰かぶりにふさわしい服を着せました

しかし、灰かぶりは今までの服のほうがまだいいと、嘆き悲しみました