「え?」

3人の姉妹は驚いて、王子の家来を見ました

よく見ると、それは家来に扮した王子だったのです

「なんて奔放な王子なの……」

下の義姉は唖然として呟きました

「ふん……決まっているだろう。惚れた娘を迎えにいくのは王子と相場が決まっているからな」

ああ、なんてこと。可愛い義妹がこんな馬鹿な王子を捕まえてしまったなんて……

と、上の義姉は思いましたが、上の義姉は賢いので何も言わずに絶句していました

しかし、灰かぶりは頬を赤くして、王子を見つめていました

「ジョシュア様……あの時のお言葉、私の胸に響きました……」

上の義姉は、はっとして、灰かぶりにたずねました

「何を言われたの!?」

「ジョシュア様は、私に『ふん……いじめ甲斐のありそうな姫だな』とおっしゃったのです」

二人の義姉はそろって昏倒しました