あたしはすぐにケータイを切った。
そして、タクシーを拾って病院に向かった。
輝からの電話の内容は、
「優・・・落ち着いて聞いて」
「ん?」
「翔が、事故った」
輝から聞いて急いで病院に向かった。
「翔が事故った」・・・・。
それを聞いた時は嘘かと思った。
無事なの!?って聞く前に電話を切ったから。
だって・・・・あたしの手が震えてる。
体も震えてる。
絶対・・・・ここに来るもんって思った。
翔は約束破ったりする人じゃない。
だから絶対こ‐・・・・
いいことばかりを考えても嫌なことも浮かんでくる。
どうか無事でいて!
あたしは祈るように病室に入った。
そしたら美樹と輝の姿があって・・・。
奥には翔の家族だと思われる人たちがいた。
あたしが来たことに気付いたらしい美樹は、
「ゆ、優・・・」
あたしに声をかけた。
美樹の目の前に眠ってる人がいる。

あたしが目にしたのは目を閉じている正真正銘あたしの彼氏、翔だった。