あれから、入学式にでて先生の話を長々聞いてた。
でも、先生の話なんてまったく耳に入らなかった。
ずっと、あの茶髪男子の顔ばかり浮かんでくる・・。
あの人、星が好きなのかな?
好きじゃなかったら、星のストラップなんて持たないか。
でも・・・以外すぎる!!
あーいう人ってドクロ系とか好きそうだし!
男子ってわかんないもんだ。
まぁ、女子だから当然だ。
一人でいろいろ考えてたからあたしの世界に入ってて・・・
「優!退場するよ?」
あたしがボケーっとしてたから、美樹がこっそり教えてくれた。
「あっ!ごめん」
あわてて席を立ったから転びそうになった。
退場してる時あたしはなんとなく・・・
あの、茶髪男子を探してた・・・。
「びっくりしたぁー!!」
教室に入って、美樹が「優具合悪いかと思ったよ」
って心配してくれた。
「ごめんー」
「いいけど・・何ボケーっとしてたの?」
「んー・・人探し」
あたしがそう言った瞬間―・・・
「ん?君って朝の・・?」
声がした方向を見たら・・・・
「え!?」
あの茶髪男子だった!!
「あ、マジあんときはありがとな」
そう言って、「お礼に」って言って飴をくれた。
「何々!!翔って優と知り合い!?」
隣に居た美樹がすごい驚いた顔してる。
「知り合いって言うか・・今日あったばかり」
「あっ!そっか!引っ越してきたばかりだもんね」
「ん?優って言うんだ」
「あ、うん」
「よろしくね」
「はい」
それで、翔って人は斜め前の美樹の隣の席に座った。
「なんでそこ座るの?」
もちろんそれを言ったのは美樹で―・・
「だって俺ここだし」
なんと翔って人はあたしの席の斜めらしい。
ん?なんでこんな美樹と翔って人は親しいの?
もしかして・・・
「ね、ねぇ」
「ん?」
「もしかして二人って付き合ってる?」
聞いちゃった!
めっちゃ仲よさそうだし!!
「ないない!!!」
それを先に言ったのは翔って人だった。
「絶対ないー!あたしら、いとこだしー」
いとこ?
え!?
いとこってあの・・・?