なんでこんないんの!?
軽く女子で10人。
「優ちゃん今日一緒にお昼食べようよ」
「え・・?」
「お菓子いるー?」
「え・・?」
え・・?しか言えない。
断っていいの!?
てか、助けて!!
「しつこい」
そういったのは翔だった。
けっこうなイライラモードで・・。
「あ!翔君じゃん」
「一緒に食べようよ」
先輩たちが言うともっとイライラしてて、
「食べねぇーよ」
「えー!いいじゃんー」
すっごいイライラモードなのになぜか先輩たちは気づいてない。
いや・・気づいてる?
もしかして・・・怒った顔もかわいいとか言うってやつ!?
え!?
あの!?もしかして・・・
あたしはチラッと見たら・・・めっちゃ嬉しそうな顔してる!!
まさかのー!!きたーー!!
「翔君いいじゃ―・・・」
「優行くぞ」
「え!?」
急にあたしの腕を引っ張って教室からでた。
あんま理解できない・・・。
あたしが困ったから助けてくれて・・・
でも、なんで教室から出た!?
「ちょ、翔!?」
呼んだけど止まらなくて、早歩きで歩く。
あたしは翔の後ろを歩いてて、廊下にいた女子たちが騒いでる。
「翔!?」
そういった瞬間やっと止まって・・・
「ここまでくれば大丈夫」
「あ、ありがとう」
「いいよ」
「・・・」
なんだかんだいって、見た目はすごい怖いイメージがあるけど
本当はやさしい。
「あ・・・」
「どうしたの?」
「飯持ってくんの忘れた」
「あ・・あたしも」
急だったから持ってくんの忘れてて・・。
「じゃあ・・学食でいい?」
「うん」
「じゃあ行くか」
「あたし払うよ」
「え?」
「助けてくれたお礼」
せっかく助けてくれたんだし。