「では、本当に今日はありがとうございました。おやすみなさい。」




玄関で二人に頭を下げる。


本当に本当に。
沢山助けてもらったな。





「うむ、これからは毎日風呂に来い!悠希、お前はわしの娘も同然じゃ!のう、お梅?」



「当たり前やし。ほら子供はさっさと寝えや。おやすみぃ~」



そう言ってお梅さんはシッシッと手を払う動作をした。




「子供じゃありませんーっ!…おやすみなさい、お父さん、お母さん!」




にやりと笑って背を向けて歩き出す。





後ろで芹沢局長とお梅さんの言い合いや時折笑い合う声を聞きながら。









月が雲に隠れ、世界は暗い闇に落ちた。








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