「陸 いるんだろ?」
「………一人にしてくれ…」
「陸っ!!」
そんな様子の陸に 思わず大地が怒鳴る。
「はっ 情けねぇ…俺、あの目を見ただけで体が無意識に震えるんだ。」
「あの目…?」
大地は 何がなんだか分かっていないのだろう。 不思議そうに 陸に聞き返す。
「月とか言う奴だよ。 あの、冷たくて 何も映さない目……
あの女の事 つい思い出しちまうんだ。」
震える声を出す陸を目にして、 正樹と陸は 拳をギュッと握りしめ下唇を噛んだ。
意味がわかったのだろう。
「そう…か 陸。もっと俺達を頼ってよ。
ーーもう あんな陸は見たくないんだ。」
正樹の寂しげな声が
空に響いた。
〔大地・正樹SIDE END 〕


