「ところでその時、哲夫さんは何をされてあましたか。広義さんのお世話でしょうか?」
達郎は何故か、断定的な質問をした。
それに対して「はい」とうなずいた哲夫だったが、どこか落ち着きがなく、はっきり言ってしまうと、完全にうろたえていた。
光子も不安げな顔で夫を見やった。
達郎はそんな夫妻の様子には構わず話を続ける。
「先ほどお宅の庭を拝見させて頂きました。エゴマが立派な花を咲かせていましたね」
達郎が庭と言った瞬間、夫婦の表情が変わった。
「もう一つ、作りかけの花壇があったんですが、あちらには何を植えるつもりだったんですか」
「あの、それが何か?」
哲夫の疑問はもっともだった。
しかし達郎はその作りかけの花壇に、事件のカギが隠されていると見ているようだ。
でなければわざわざ話に持ち出したりはしない。
一方で、何を植えようとしていたか答えない哲夫の態度は、明らかに不自然だった。
達郎は何故か、断定的な質問をした。
それに対して「はい」とうなずいた哲夫だったが、どこか落ち着きがなく、はっきり言ってしまうと、完全にうろたえていた。
光子も不安げな顔で夫を見やった。
達郎はそんな夫妻の様子には構わず話を続ける。
「先ほどお宅の庭を拝見させて頂きました。エゴマが立派な花を咲かせていましたね」
達郎が庭と言った瞬間、夫婦の表情が変わった。
「もう一つ、作りかけの花壇があったんですが、あちらには何を植えるつもりだったんですか」
「あの、それが何か?」
哲夫の疑問はもっともだった。
しかし達郎はその作りかけの花壇に、事件のカギが隠されていると見ているようだ。
でなければわざわざ話に持ち出したりはしない。
一方で、何を植えようとしていたか答えない哲夫の態度は、明らかに不自然だった。