それからわたしは、太郎ちゃんを避けた。


次の日も…


その次の日も…ー



「香坂さん…変わったよね……。なんか暗くなったってゆーか……」


つんっ!

あっ……

「きゃっ……」




バサバサっ…

つまずいて転んだせいで、手に持っていた書類の束をおとしてしまった。



「あーあ…バカだなぁ…わたし…」



「ぐすっ―――……」



すっ…


わたしがそれを拾い集めてると、となりに誰かが現れた。



「太郎……ちゃん… ?」



「ったく…何やってんだよ……ほら…」



ドクン・・・


ドクン・・・・



タッ……

「まてよっ!」



がしっ!

「!!」



はぁ…はぁ……



「ッ…なんで俺のことさけんだよっ…なぁ……」