「送っていくよ。」

 「はい。」

車が寮目指して走り出す。

外は、どこまでも続く闇で。


このまま、吸い込まれそうになる。


目線はいつの間にか明かりを求める。

キラキラと輝くネオンを追い求める。


闇を恐れるわたしに帰る場所があるとしたら、光り輝くあの世界だと思ってしまうのは間違いですか?

先生に言ったら、きっと怒られるよね。

でも、怖いんだ。

闇も夜も。