おじ様は、わたしに毎晩のように夕飯をごちそうしてくれる。 豪華な食事は、普通では口に出来ないものばかり。 そして、わたしの腕には高級腕時計。 これも先ほどいただいたプレゼント。 わたしは、腕越しに伝わるおじ様の体温に安心感を求めているんだ。 こうして、わたしは夜の蝶として羽ばたき始めた。 誰よりも綺麗に誰よりも長く飛び続けるはずだった。 そう思っていた。