あの頃が嘘のように幸せな日々。

でも、あの頃の事が、嘘でも夢でもない現実だと思い知らされる瞬間。

わたしは、夜が怖い。

闇が怖い。


夜をひとりで過ごす事が出来なくなっていた。

お父さんの声、お母さんの笑い声、開け広げられた明るい空間に、その事実を確かめながら眠りに就く。


わたしは、異常な体質になってしまった。
あの夜のトラウマのせいで。