困り果てた君の顔。 昼間とは、別人で俺自身よくわかったなぁと思う。 女は化粧で化けるとはよく言ったものだ。 どう見ても高校生には見えない。 立派なレディーだ。 俺は、目の前にいる深海をこのままにしておく訳にはいかなかった。 今は夜の顔、幸 だとしても。 ひとりの生徒をこのままにはできるわけがない。 「ここで待ってろ!!」 俺はキツク釘を刺した。