俺の頭の中は、深海、君の事でいっぱいになる。 だからといってけして特別な感情とかではないんだ。 君の生い立ちに同情しているだけだ。 自分にそう言い聞かせている。 そんな事を考えながら、頭を整理したくて冷水のシャワーを浴びる。 いっきに体温を奪われる体。 冷え切っていく頭。 切り替えられると思えたんだ。 夜の顔。 クラブ紫苑オーナー 幸 俺のもうひとつの顔。