世間はXmasムードで盛り上がる。 クラスの中も活気づく。 この時期になると何故か増えるクラス内恋愛。 恋愛オーラ。 ピンクオーラが飛び交う。 Xmasイブの今日、生徒たちを笑顔で見送ると俺は車を飛ばしていた。 俺の鞄には、深海聖也の通知表が入っている。 Xmasプレゼントにしてはあまりにダサすぎる。 それでもこれを渡すのはみんなが待っているあの教室に戻って来てもらうため。 聖也が思っている以上にクラスのみんなは聖也を想っている。 気付いてほしいんだ。