その日から、聖也が俺の目の前から消えた。 学校にも登校してこない。 あの父親と一緒にいるとしたら、聖也にとってそれは苦痛でしかない。 あの時、聖也の手を離した自分に後悔した。 俺が手を離さなければあんな想いもさせないですんだ。 自分の小ささに本当に嫌気がさした。 好きな女ひとり守れない自分に。