聖也と目が合う。
教壇に立つ俺をじっとみつめる。
変わったとしたら、俺をみつめる聖也の視線が明るくなった。
以前とは、全然ちがう。
聖也自身、辛い思いも、悲しい出来事も数えきれないくらい体験してきた。
複雑な環境で過ごした彼女だから、こんなにも愛しく思えるんだろう。
聖也のことが気になって、仕方がなかった。
暗く思い詰めた目が俺の頭から離れなかった。
そんな彼女を、俺の店で見つけた時は本当にビックリした。
見違えるほど、輝いている君を・・・。
俺は、自分の目を疑った。
教室で、おとなしく優等生として過ごしている深海聖也とはまるで別人。
俺の目の前にいる瑠璃という源氏名の君は、本当にキラキラと輝いてた。



