大きなため息が先生の口からこぼれおちる。


 「深海、言わないとわからないか? 」

いつもの俺様の口調。

何も言えなくなる。

わかってる。
わかってるの。
生徒と教師。

ただそれだけってことは。


だけど、言葉にして口には出来なくて。


認める事がこんなにつらい。


溢れ出す涙は止まらない。


わたしは、その場にしゃがみこむ。

誠君がわたしに手を伸ばす。


 「触るな!!」

先生の大きな声が食堂に響く。