今にも駆け寄ってきそうな先生。



 『来ないで!! 』



わたしの叫び声がそれを制止する。


 「何なんですか?」

わたしの前に立ち、わたしを先生から隠してくれる。
わたしは誠君の背中に隠れてしまう。


この光景。
あの日の事を思いだす。

先生と引き裂かれたあの日。