今日は、民宿もXmasムード満点。

食堂のツリーが、キラキラと何色にも輝く。


テーブルの上に置かれた特大ケーキ。

奥さんの手作り。


Xmaspartyなんて何年ぶりだろう。

お客様も、旦那さんも、奥さんも、そして誠君も笑ってる。


 「すいません。 」

玄関の方で、誰かが呼ぶ声が聞こえる。

食堂はいつにましてうるさくて、その声を聞き分けられなかった。


 「聖也ちゃん、あなたにお客さんよ。」

 「わたしに・・・?? 」




振り返った瞬間、時間が止まる。
騒がしい物音も、騒ぐ子供の声も何も聞こえなくなる。



目の前に立ってる人物から目を離せない。