「ごめんなさい。 ごめんなさい・・・。」 言いたい事はいっぱいあったの。 伝えたい想いもいっぱい溢れてきた。 でもね、言葉にならなくて、言葉が見つからなくて・・・。 口から、こぼれた精一杯の想い。 たったひと言しか言えなくて。 抱きしめる腕の力が抜けて行くのを感じながら、ひたすらごめんなさいしか言えなかった。 もうここにもいられない。 誠君の想いに答えられない以上ここにはいられない。 そう思っていた。