「聖也ちゃん。ここにいたんだ。」

 「誠君。もしかして時間?? 」

 「ここ座ってもいい? 」

 「あっうん。」


ふたりで寄り添いながら、海を眺める。


静かすぎる空間。


誠君は何も言わず、ただただ側にいてくれる。
ひとりでいるのは寂しいって思っていたけど、誰かと話しをする気分にはなれなくて。


そんなわたしをわかってくれてるの?


誠君の横顔は太陽に反射して眩しかった。