それから―― すごくすごく、大切な報告がある。 遠く離れた南の島から、 先日、結婚式の招待状が届いたんだ。 新郎は、僕たちの息子だ。 彼はいつの間にかすっかり大人になっていて、 ついにお嫁さんをもらう時がきたらしい。 少し戸惑うけれど、勇気を出して出席しようと思っている。 もちろん足元は、 君からもらった父親の証、 あの、 黒い革靴をはいてね――……