ひと通り片付いたのは、10時頃だった。
叔父がやってくるまで、まだかなり時間がある。
「あ、そうだ。座布団……」
キョロキョロと部屋を見回すが、座布団は見当たらない。
僕は押入れを探った。
部屋と同様、押入れの中もまるで製図を引いたように、きっちりと整頓されている。
探し物はすぐに見つかった。
段ボール箱がいくつか規則的に並び、その横に座布団が数枚、きれいに重ねられていた。
思わず息をのんだのは、
好奇心から段ボール箱を開けたときだった。
「――…」
ひどく懐かしい物を、そこに見つけた。
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