「食べる? 岬っちゃん」

うつ伏せに机に顔を伏せて、廊下を見ていた私に、響加はハイチューを持ってきてくれた。

ブドウ味だ。

「いる」

で、すぐに口に放り込む私。


はぁああーーー落ち着くわぁ~~~



「ねぇ・・・あの先生達、何かへんじゃない? まるで、警察みたいな・・・」

声のトーンを落として私が喋ると、響加は目をまんまるにして私をみた。

「いいわね・・・そのハイチュー」

「ん?」

「糖分の吸収が、モノ一倍早い気がするわ」

「ぉん??」

響加は、Sだ!!!

私を虐めて楽しんでいる。

あれ? そんな響加が好きな私って・・・

Mですか??

うそぉん!!!


「ぅん。岬っちゃん。何考えているか分からないけど、面白いわ。顔が・・・」

「えっ」

今の心の声、顔に出てたの~~??

ちょっと、だけ、照れる私ww

「今ね、メールが入ったわ」

響加は、携帯を取りだす。

ベビーピンクの、響加のように薄い携帯だ。


うん。

今のは言いすぎだわね(笑)

言いすぎだけど。

可愛い携帯を取り出して・・・すぐに閉じた。


「私服警官って、やつらしいわよ。パトカーも覆面で来てるって」


ぼそぼそぼそと喋る響加。

だけど、私の前の席には聞こえているみたいね・・・

驚いた顔で、こっちを見ている。


目が合っちゃったわ。


にっこり。

その前列さんに挨拶をして・・・いる間に、響加の携帯がなる。

「・・・・・」

無言な響加。

「・・・?? どうしたの???」





「・・・犯人は、・・・つばめ??」





はい???????