「何の用だ?」

「えっと・・・。り、凜がね。智が私に・・・」

語尾が全然聞こえない。

顔赤い。

なんなんだよ。

「聞こえねー。」

「だ、だから。智が私に会えなくてさみしいってぼやいたって言うから・・・。」

凜のやつ・・。

マジ死ね。

「本当は、ちゃんと着替えてシャワー浴びてこようと思ったんだけど、凜がこのままでいいって。」

あいつ、オレが濡れた髪って綺麗だって言ったの覚えてやがったのか。

「だらしない格好できて、ごめん・・・。」

・・・濡れた髪ってなんでこんなに色っぽいんだよ・・・。

その赤い顔とセットじゃ・・・。

オレを誘ってるようにしか見えねーよ。