カーテンから差し込む光りで目が覚める


莉華は相変わらずスヤスヤと寝息をたてながら寝ている


あのまま寝たんだな


時計を見ると5時50分


まだまだ寝れたのに…


仕方なく莉華を起こさないようにベッドから離れようとするがジャージの袖を握ったまま離そうとしない


それだけ莉華が不安になってる証拠だ


両親は莉華を産んですぐ海外へ仕事に行った


家に帰って来る方が少ない


姉貴と俺で面倒を見たようなものだ


親の顔を覚えてないから両親と逢っても不安そうな顔をする


その度、姉貴や俺の後ろに隠れるんだ